CASE 導入事例
過酷事故対策支援デスクトップシミュレータ
原子力発電所の社員教育や防災訓練の
サポートツールとして
過酷事故対策支援用シミュレータを導入
導入先
国内に原子力発電所を有する企業
過酷事故解析コード「MAAP」を計算エンジンとし、GUI環境上で容易にシナリオ設定やイベント/機器が操作可能な、原子力発電所用PCシミュレータです。
導入目的
- 従来の原子力発電所用シミュレータは、主にオペレータの訓練用であり、模擬スコープは設計基準事故(DBA)までで、過酷事故防止に主眼が置かれていました。しかし、福島第一原子力発電所事故を受け、とある電力様では、過酷事故発生時の事故対応力増強の一環として、事故対策スタッフの訓練、教育向けに過酷事故をスコープに入れた本シミュレータを導入されました。
- 過酷事故時では、想定外の事故進展により、例えば計装機器が機能せず、原子炉内や格納容器内の状況把握が非常に困難となり得ます。このような状況下においても炉内や格納容器内等の直接確認が不可能なプラントの状況を、出来るだけ簡単な操作で推定する為のツールとして、本シミュレータを運用されています。
導入後の効果
-
リアリティのある効果の高い訓練が行われています
毎月実施している防災訓練では、シナリオの策定から訓練生によるプラント状況把握に本シミュレータをご利用いただいております。
誰でも簡単に利用可能な本シミュレータにより、従来、外注していたシナリオ作成費の削減や、さらによりリアリティのある訓練内容の策定により、効果の高い訓練が行われています。 -
万が一の際に、的確に対処できる体制が整えられつつあります
シミュレータを操作可能な宿直要員を数十名確保することにより、万が一の事故発生時に、迅速且つ柔軟にシミュレータにて事故進展を予想し、より的確な対処を提案できる体制が整えられつつあります。
本事例で導入されている商品・サービス
過酷事故対策支援デスクトップシミュレータ
シビアアクシデント解析コードに基づいた過酷事故シミュレーションを、自ら編集した事故シナリオや設備機器の操作でコントロールし、原子力発電所の挙動をリアルタイムで模擬、可視化
施設の出入口に設置したネットワークカメラで入場者と退場者の数を計測し、施設の混雑状況を可視化するサービスです。