SERVICE 過酷事故対策支援デスクトップシミュレータ

商品・サービス

過酷事故対策支援デスクトップシミュレータ

過酷事故解析コード「MAAP」を計算エンジンとし、GUI環境上で容易にシナリオ設定やイベント/機器が操作可能な、原子力発電所用PCシミュレータです。

サービス概要

ABWRおよびBWR5 MarkⅠ型炉については、既にシミュレータを開発済みです。
これら開発済みシミュレータを元にお客様所有の炉型(BWR, PWR含む)に合わせたカスタマイズを行います。
また、本シミュレータはオンプレミス環境やクラウド環境での利用が可能です。

サービスの特長

  • GUI上で容易にMAAPのシナリオ設定が可能で、実行中は炉内環境やPCV環境等を視覚的に確認できます。

  • 電源周りの機器(母線、発電機、遮断器)についても状態操作やシナリオ設定が可能です。

  • 使用済み燃料貯蔵プール(SFP)用のシミュレーションも可能です。

利用シーン

  1. 万が一の過酷事故発生時のプラント状態推定および未来予測

    本シミュレータはリアルタイム~最大100倍速でのシミュレーションが可能です。従って、万が一、過酷事故が発生し、計測系電源喪失等でプラント状態を正確に把握できない事態に陥ったとしても、迅速かつ容易にシミュレーションによるプラント状態の推定が可能となります。さらに、事故対策を実施した場合の効果やその影響を、予めシミュレーションにより推定、確認することが可能となり、より安全かつ効果の高い対策立案の一助となります。

  2. 防災訓練の事故シナリオ作成ならびに訓練生によるシミュレータ利用

    実際の事故に備えて日々実施している防災訓練において、トレーナー自ら訓練シナリオを作成し、その妥当性の確認や模範的な対策の検討が容易に可能です。
    さらに、訓練生は訓練事象(例:地震による外部電源喪失)をシミュレータに入力していくことにより、仮想プラント上の状態を視覚的に確認しながら、より的確な対策を検討することが可能となります。訓練成果として、万が一の実際の事故時の、より迅速且つ的確な事故対策能力の向上が期待できます。

このようなお悩みをお持ちの方におすすめです

  • 炉型問わず原子力発電所において、万が一の過酷事故対策の一環として、発電所の状態を迅速かつ容易に推定できるシミュレータが欲しい
  • 防災訓練シナリオを自ら作成したい
  • 要員の防災訓練や原子力安全教育用にMAAPをベースとしたシミュレータが欲しい
  • 事故対策手順や機器の有効性や妥当性の確認をしたい

導入効果

  1. 万が一の過酷事故時の対応能力の向上

    万が一の原子余力発電所過酷事故の発生時、迅速かつ容易に設定可能な本シミュレータの活用により、従来にくらべより迅速かつ的確な状況把握とその情報共有が可能となります。さらに、ある対策を実施した場合の影響を予め予測することも可能であり、より安全且つ効果的な対策を模索し、よりスムーズな事故終息への一助となりえます。

  2. 要員の原子炉安全に関する知見・技術力の向上

    防災訓練や安全教育の過程において、生徒自らシミュレータを操作してプラント状態や事故対策の効果を視認しながら訓練・教育を受けることにより、文字情報や数値からだけではなかなかイメージしにくい事故の状況やスピード感を体感することが可能となり、より一層の理解を深めることが期待できます。また、電力殿自身が訓練シナリオを試行錯誤して作成することも可能で、シナリオ作成に掛かる外注費の削減効果も見込まれます。

よくあるご質問

可能です。
MAAPパラメータファイルやGUI等のカスタマイズが必要です。

可能です。
東電クラウドサービス(TEPcube)等にシミュレータを置くことにより、セキュアで柔軟なシミュㇾ―タ利用環境を構築可能です。

ミドルウェアの利用形態によります。
リース形式の場合、年間利用料が発生します。買い取りの場合も年間保守契約を推奨します。

サービスの内容

サービス内容:過酷事故デスクトップシミュレータソフトウェア一式の提供
標準工期:炉型カスタマイズ含め約1年
価格帯:2~3千万円(ユーザー数、カスタマイズ内容(例:MAAPパラメータファイルの調整程度、炉型の相違度)により変動)

導入事例

本商品・サービスを実際に導入された事例はこちらからご確認いただけます。

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