SERVICE 過渡現象記録装置「TREDISS®」

商品・サービス

過渡現象記録装置「TREDISS®」

過渡現象(事故・故障等)発生時のプラントのセンサー信号を高速サンプリングで一度に大量に自動記録・保管する為の大規模データロガーです。

サービス概要

プラントに設置されている数百点のセンサーで測定されているプロセス信号(例:水位、圧力、温度、回転数等)を常時高速サンプリング(1ms/10ms)でバッファリングすることにより、過渡現象発生前後(発生前5分~発生後30分)の信号データを自動で記録・保管するための大規模データロガーです。(航空機におけるフライトレコーダのようなもの)
本製品は、センサー信号を取り込むPIO装置、データを保管・提供するMDP装置(データサーバー)、データ表示・操作用クライアント機および過渡現象検知時の表示装置(トリガー表示器)から構成されています。

サービスの特長

  • アナログ信号500点以上、デジタル信号200以上、合計700点以上の信号データを一度に高速サンプリング周期で記録・保管可能で、信号データは、リアルタイムでトレンド表示可能です。

  • 過渡現象は、1)信号移動平均値の上下限値逸脱、2)信号値の突変、3)標準偏差の上下限値逸脱、4)2信号相関の逸脱、の4手法により検知されます。

  • プロセスコンピュータや安全パラメータ表示システム(SPDS)、BWR安定性モニター等との外部システムとも容易に連携可能です。

利用シーン

  1. プラント事故・故障発生時の信号データ解析による原因の究明

    自然災害や複雑な機器・系統の不具合等に起因するプラントの事故・故障が発生した際、その根本原因がなかなか究明できない場合があります。その様な場合、事故・故障の発生前後のプラント機器に関する高速サンプリングデータを詳細に解析することにより、事象の根本原因となった信号(すなわち機器)がどれで、その影響がどのように他の系統・機器で伝搬してったか等を解明することが可能となります。

  2. プラント機器に関わる信号データの長期傾向監視による予防保全

    プラント機器の部品によっては、プラント運転中に徐々に摩耗・劣化していき、その影響が当該機器周辺のプロセス量の微小な変化として検知できるものがあります。
    例えば高圧ポンプのメカニカルシールは、シール摺動面に異物が混入すると即座に機能不全に陥るわけではなく、異物が高圧側から低圧側に徐々に押し打だれていく過程で、シール面に貫通孔が空き、最終的に高圧水の漏洩に至ります。過渡現象記録装置で数か月~数年にかけてこの兆候を監視することにより、運転中から前もってシール取り替え等の計画を立てることが可能となります。

このようなお悩みをお持ちの方におすすめです

  • 既設の過渡現象記録装置をそろそろリプレースしたい
  • プラント運転中に機器の健全性を確認したい(状態監視保全)
  • プラント機器の故障・不調時の原因究明をしたい

導入効果

  1. 確実な過渡現象(事故・故障)の記録・保管

    いつ発生するかわからないプラントの事故・故障発生時のデータを、4種の過渡現象検知手法により確実に検知し、自動記録・保管できます。
    そこで記録されたデータは、根本原因の究明ならびに再発防止策の検討に非常に有効な貴重なデータとなり得ます。

  2. 状態監視保全への適用

    突発的な過渡現象への備えのみならず、通常運転中に定期的にデータを収録・解析しておくことにより、プラント機器や計測機器の劣化兆候を早期に発見することが可能となります。

よくあるご質問

可能です。
基本機能としてUDPによるデータ転送機能を備えています。詳細なプロトコル等については別途カスタマイズいたします。

可能です。
ただし、信号取り合いはお客様所掌の中継端子盤からとなります。

可能です。
収録されたデータは、バイナリー形式とエクセル形式のいずれかで出力可能です。

サービスの内容

サービス内容:過渡現象記録装置機材一式の提供ならびに据付工事
標準工期:機材製造含めて約1.5年
価格帯:1.0~1.5億円(信号点数、工事内容によって変動)

関連製品

導入事例

本商品・サービスを実際に導入された事例はこちらからご確認いただけます。

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