SERVICE モバイルシールドMRS®
モバイルシールドMRS®
高放射線環境下においても、放射線を効果的に遮蔽し、作業場所の放射線量を低減できる、遮蔽性と可搬性に優れ、耐転倒性及び固定時の耐震性も兼ね備えた可搬型遮蔽装置を提供いたします。
サービス概要
優れた可搬性、遮蔽性、耐震性を有した可搬型遮蔽装置(モバイルシールドMRS®(東京電力ホールディングス株式会社と共同特許登録済(特許第7188881号)・ 商標登録出願済(商願2018-005700))を提供いたします。オプションとして、遮蔽・被ばく評価や原子力発電所耐震設計技術規程等に準拠した耐震評価も対応いたします。また、使用条件に応じて、モバイルシールド、鉛板、コンテナ(オプション)の構造のカスタマイズも可能です。より小型のモバイルシールドミニも提供可能です。
〇モバイルシールドMRS®の仕様
- 製品:モバイルシールドMRS®本体+鉛板(約20kg×24枚)
- 寸法:幅 1,200mm、奥行き 700mm(アウトリガー取付時は2,300mm)、高さ 2,000mm
- 重量:鉛板積載時 約1,000kg(鉛板未積載時約400kg)
- 材質:SS400 硬鉛
サービスの特長
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優れた可搬性(Mobility excellence)を有しています。鉛板を積載した状態でも、人力での移動が可能です。付属の専用コンテナに複数分の機材を固定保管して、コンテナごとの移動が可能です。オプションの専用コンテナ(20フィート(6m)タイプコンテナ(モバイルシールド5機収納用))の使用により屋内保管が不要となり、屋外での保管や施設間の共用が可能です。
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高い遮蔽性(Radiation shielding)を有しています。分割した鉛板を人力で本体に積載する方式を採用しており、積載部にはローラー構造を採用し、鉛板のスムーズな着脱が可能です。隣り合う鉛板が部分的に重なり合う段差構造と梁部材の内部に遮蔽材を差し込む構造を採用しており、放射線の作業者側への直接入射を防ぎます。複数機を並べて配置することで広範囲の作業エリアの遮蔽が可能です。
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高い耐震性(Seismic resistance)を有しています。付属のアウトリガー取り付けにより、転倒リスクを低減できます。床面へのボルト固定により、強い地震動に耐えられる構造となっています。
利用シーン
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原子力発電所の防災訓練
原子力発電所の防災訓練において、シビアアクシデント時に高線量になる可能性がある作業場所まで可搬型遮蔽装置を人力で移動させる訓練を行いました。
このようなお悩みをお持ちの方におすすめです
- 施設内外のアクセスルートに放射線源がある場合
- 安全対策設備の修理などで長時間作業する必要がある場合
- 放射線源となる配管の弁を手動で操作するために近接する必要がある場合
- 貫通部、ダクト、ドア、窓などに遮蔽材が設置できない場合
- 中央制御室等で一時的な待避場所を確保する必要がある場合
導入効果
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可搬型の利点
原子力関連施設の事故時の進展評価の結果、ある作業場所の放射線量が高くなる可能性があることが判明しました。常設の遮蔽設備の場合、通常時の作業性が低下すること及び実際の放射線源の分布が予想とずれた場合に遮蔽性能の低下が懸念されるという欠点があります。そこで、事故時のみ可搬型遮蔽装置を運搬し設置することで、作業場所の放射線量をより的確に低減させることが可能となりました。
よくあるご質問
柏崎刈羽原子力発電所へ納入した実績があります。
サービスの内容
【工期】6か月~
【価格帯】約1000万円/1機~(原材料価格により変動、オプションなしのケース)
より小型のモバイルシールドミニも提供可能です。
- 寸法:最大2m×1m(高さ×幅)
- 基本構造:組立て式(3種類のパーツで構成されており、分解・持ち運びが容易)
- 倒立方法:①衝立式②脚立式(①の脚を折り畳み方式に変更)
- 遮蔽機能:金属製フレームのフックに鉛板マットを引っ掛ける簡単な構造
マットの重なりを設けて、隙間からの放射線入射を防止
市販の鉛板マット(鉛当量3mm)を使用 - 耐震性:基準地震動Ss機能維持、固縛等による転倒防止